建設大手Bilfinger Berger(マンハイム)のローラント・コッホ新社長はこのほど記者会見で、「(わが社は)もはや建設会社でない」と明言、2年前に打ち出したサービス事業者化路線を一段と推し進める意向を表明した。
\サービス事業の強化は同社の10カ年経営戦略の一環。ボドナー前社長の打ち出した方針を発展させ、産業用施設の設計からメンテナンスまでの総合サービスを提供していく。また、石炭・ガス発電所などにも投資する計画で、新たに欧州域外の市場を開拓していく。
\その一環で買収も行う考えで、約10億ユーロの資金を用意。トルコなどの中東やインドをはじめとするアジア、ロシアを視野に入れている。
\このほか、IT(情報技術)システムを統合してグループ全社のデータを統括・共有し、サービス事業の拡大を円滑化する。システム統合後は「組織を再編する」(コッホ社長)見通しだ。
\新事業計画の詳細は11月に発表する。今年は売上高で82億ユーロ、営業利益で3億8,000万ユーロを予想している。
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