市場調査大手GfKが25日発表したドイツ消費者景況感指数の11月向け予測値は5.3となり、前月の5.2から0.1ポイント上昇した。改善は4カ月ぶり。景気の見通しは悪化しているものの、所得と購買意欲に関する指数がともに上昇たことが大きい。
\景気の見通しに関する10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の4.8からマイナス6.2へと11.0ポイント悪化した。ユーロ危機が先鋭化し、ギリシャのデフォルト(債務不履行)や金融の再燃が視野に入り出したことが影響。前年同月比では減少幅が62ポイントを超えた。
\所得の見通しに関する10月の指数は36.5で、前月の35.1から1.4ポイント上昇した。雇用情勢の改善が続いていることや、インフレ率の低下が予想されることがプラス材料となっている。
\これを受け高額商品の購入意欲に関する指数も前月の29.7から31.2へと1.5ポイント改善した。ユーロ相場のさらなる下落懸念や低金利を背景に不動産や耐久消費財の購入を検討する消費者が増えていることも同指数を押し上げたようだ。
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