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2011/10/26

経済産業情報

貨物便の一部をケルン/ボン経由に=ルフトハンザ

この記事の要約

ルフトハンザ航空の物流子会社Lufthansa Cargoは19日、フランクフルト空港発貨物便の一部を10月30日からケルン・ボン空港経由で運行すると発表した。フランクフルト空港の深夜発着をヘッセン州行政裁判所が禁止した […]

ルフトハンザ航空の物流子会社Lufthansa Cargoは19日、フランクフルト空港発貨物便の一部を10月30日からケルン・ボン空港経由で運行すると発表した。フランクフルト空港の深夜発着をヘッセン州行政裁判所が禁止したことを受けた措置。これに伴い同社の事業コストは数千万ユーロ膨らむ見通しという。

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対象となるのは中国向けの機材だ。同社のカールウルリヒ・ガルナット社長が20日明らかにしたところによると、フランクフルト空港を夕方に離陸して一度ケルン/ボン空港に着陸。同空港で3~4時間、駐機した後に中国に向けて出発する。

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Lufthansa Cargoはまた、中国向けの貨物機を週に2~3便削減する。削減分については他の貨物機ないし旅客機での輸送に切り替えるという。

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さらに1月からは、米国向けの貨物機をケルン/ボン空港に1機以上、常駐させ、夜間に米国へと出発するようにする。ライプチヒ空港の活用も視野に入れている。

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フランクフルト空港ではこれまで、23~5時の深夜の時間帯に毎日50機ほどの発着があった。新滑走路開設後の今月30日からは週17便に制限したうえで深夜発着を継続する計画だったが、ヘッセン州行政裁が11日の判決で全面禁止を言い渡したため、最高裁の連邦行政裁判所が判決を下すまで深夜発着は一切できなくなった。連邦行政裁は来年第1四半期に判決を下す見通し。

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