ソニーは10月27日、携帯端末分野でスウェーデンの通信機器大手Ericssonと共同運営してきた合弁会社Sony Ericssonを100%子会社化すると発表した。自社のタブレットやテレビ、パソコンなどネットワーク対応製品群のなかにスマートフォンをすみやかに取り込める体制を構築する狙い。
\Sony Ericssonの株式50%をEricssonから譲り受ける。また、ワイヤレスモバイル通信技術に関する5つの重要特許群をEricssonから獲得したほか、クロスライセンス契約も締結。製品開発に重要な特許を確保した。ソニーは今回の取引でEricssonに現金10億5,000万ユーロを支払う。
\両社は2001年10月、不採算だった携帯端末事業をSony Ericssonに移管し合弁化。黒字化に成功した。近年は赤字が続いていたものの、アンドロイドベースのスマートフォン「Xperia」シリーズを重点強化し、業績を回復させている。
\Ericssonは通信インフラ事業と携帯端末事業のシナジー効果が薄れたため、Sony Ericssonから撤退する。
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