スイスの重機大手ABB(チューリヒ)が10月27日発表した2011年7-9月期(第3四半期)決算の最終利益は前年同期比2%増の7億9,000万米ドルと、小幅な伸びにとどまった。エネルギー技術分野で値下げ圧力が強いほか、為替取引で1億ドルの損失を計上したことが響いた。
\売上高は18%増の93億3,700万ドルに拡大した。米産業用モーター大手Baldor Electricの買収のほか、米ドル安もプラスに働いた格好。為替の効果を除いた実質の増収幅は11%だった。営業利益(EBIT)は3%増の11億9,400万ドルで、売上高営業利益率は14.6%から12.8%へと低下した。
\新規受注高は20%増の98億2,600万ドルに拡大、9月末時点の受注残は1年前よりも7%多い284億9,200万ドルに達した。ただ、今後は世界経済の減速を受けて、受注の伸びも鈍化する見通しという。
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