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2011/11/9

経済産業情報

ドイツでたばこ消費量増える

この記事の要約

ドイツでタバコの消費量が増加している。英インペリアル・タバコ・グループの独子会社Reemtsmaは1日、2010年10月~11年9月の紙巻きたばこの販売量(市場全体)が前年同期の841億本から847億本に拡大したと発表し […]

ドイツでタバコの消費量が増加している。英インペリアル・タバコ・グループの独子会社Reemtsmaは1日、2010年10月~11年9月の紙巻きたばこの販売量(市場全体)が前年同期の841億本から847億本に拡大したと発表した。刻みたばこも同353億本から376億本(紙巻きたばこ換算)に増えている。景気回復を受けて消費意欲が高まったことや、春・秋に温暖な気候が続いたことで飲食店から出て一服する客が増えたためではないかとReemtsmaは推測している。

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たばこ消費量の増大はReemtsmaの業績にも現れている。同社が同日発表した2011年9月通期決算の売上高は前年比3.5%増の10億1,300万ユーロに拡大、初めて10億ユーロの大台に乗った。税引き前利益は6.8%増の5億3,200万ユーロ。独たばこ市場に占める同社のシェアは紙巻きたばこが0.3ポイント減の26.6%、刻みたばこが0.2ポイント減の20.3%とほとんど変わっておらず、独たばこ市場全体が拡大したことがみてとれる。

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ただ、今後の見通しについては楽観できないとしている。欧州連合(EU)の欧州委員会がたばこ規制を強化する方針のためだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、欧州委は来年の夏季休暇までに改正案を提示することを計画している。パッケージにショッキングな抑止画像を印刷する、たばこが店頭で目に付かないようにする、自動販売機を禁止する、添加物を禁止するなどの案が浮上しているという。

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