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2011/11/16

企業情報

Siemens AG―成長鈍化見込む、今期利益は横ばいに―

この記事の要約

電機大手のSiemens(ミュンヘン)は10日の決算発表で、2012年9月通期の業績が伸び悩むとの見方を示した。世界的な景気減速の影響を受けるためで、継続事業の利益は横ばいにとどまると予想。売上成長率も3~5%程度を見込 […]

電機大手のSiemens(ミュンヘン)は10日の決算発表で、2012年9月通期の業績が伸び悩むとの見方を示した。世界的な景気減速の影響を受けるためで、継続事業の利益は横ばいにとどまると予想。売上成長率も3~5%程度を見込む。売上高を中期的に1,000億ユーロ以上に拡大するとした目標は据え置いた。

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2011年9月期暫定決算の売上高は735億1,500万ユーロで、前期実績を7%上回った。産業とエネルギーの2部門が好調で全体をけん引した。一方、医療機器部門は世界各国の医療費削減の動きが響き、ほぼ前年並みと低迷。がん粒子線治療の商業化プロジェクトに失敗したこともあり、同部門では人員整理などを通してコスト削減を実施する意向だ。

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最終利益は63億2,100万ユーロで、前期の40億6,800万ユーロから55%増加した。新規受注高は16%増の73億5,000万ユーロだった。

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