航空大手のLufthansa(フランクフルト)は9日、ベルリン発着便を大幅に強化すると発表した。ベルリン・ブランデンブルク新空港の来年6月の開港に合わせて路線数を現在の8から38へと拡大。ベルリンをハブ空港とする競合のAir Berlinを追撃する。
\ベルリンの駐機数を現在の6機から15機へと拡大する。路線は当面、欧州域内に限定。効果が確認されれば、2013年にも米国向けの直行便を開設する。
\ベルリン発着便は格安航空との競争が厳しく採算が合わないため、これまで路線数を抑えてきた。同社はこれを2年以内に営業黒字化する目標で、(1)乗り継ぎの便を良くして搭乗率を引き上げる(2)人件費を圧縮する――などの措置を取る。(2)についてはパイロットと客室乗務員を有期契約社員で確保。給与はLufthansa本体の職員より20%低く設定する。これにより片道運賃で最低49ユーロを実現する意向だ。
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