ドイツ銀行の法務部とアッカーマン頭取の事務所を対象にミュンヘン検察当局が先週、立ち入り調査を実施していたことが14日分かった。2002年に経営破たんしたメディア大手キルヒのレオ・キルヒ元社長が同行のブロイアー前頭取を相手取って起こした損害賠償訴訟で、アッカーマン頭取などが偽証を行った疑いがあるため。ドイツ銀の広報担当者は容疑を否定している。
\偽証の疑いがかけられているのはアッカーマン頭取とブロイアー前頭取、ボルジヒ監査役会長およびフォン・ハイデブレック前人事担当取締役の4人。
\ブロイアー氏は頭取だった2002年当時のテレビ番組で「当行はキルヒグループに対して従来の条件で融資するつもりはない」と発言、その後同グループは経営破たんした。
\キルヒ氏はブロイアー氏の発言が経営破たんの引き金になったと主張し提訴した。キルヒ氏は今年7月に死亡したが、裁判は続いている。
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