2000年から06年にかけてトルコ系移民など8人が殺害された事件は、極右のテロ組織の犯行であることが分かった。07年に女性警察官が殺害された事件もこの組織の犯行で、メルケル首相は「ドイツの恥」と明言。事件の解明に全力を尽くす意向を示した。
\移民などを殺害していたのは「民族社会主義地下組織（Nationalsozialistischer Untergrund＝NSU＝）」とい組織で、爆発物取締法違反で逃走中のネオナチ3人が設立したもようだ。3人のうち2人は4日、アイゼナハに駐車していたキャンピングカーの中でピストル自殺、残り1人はツヴィッカウの住家を放火したうえで出頭した。メディア報道によると、銀行強盗に失敗し逮捕されそうになったため自殺したとみられる。
\シュピーゲル誌によると、犯人はツヴィッカウの住家で見つかったDVDのなかで、トルコ系移民7人とギリシャ系移民1人のほか、ハイルブロンで女性警官1人を殺害したことを表明。また、トルコ系移民などが住むケルンの集合住宅を04年に放火したことも明らかにした。2人が自殺したキャンピングカーからは殺害された女性警官のピストルが見つかっている。
\犯人グループは同DVDをマスコミやイスラム系文化団体に送付する準備をしており、移民排斥の宣伝活動に利用する計画だったようだ。
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