オーデコロン「4711」を手がける独香水メーカーのMaeurer & Wirtz(シュトルベルク)は18日、高級ブランド「Baldessarini」の香水事業を米Procter &Gamble(P&G)から買収すると発表した。ハイエンド分野で国際事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。
\Baldessariniはデザイナーのヴェルナー・バルデッサリーニ氏が独ファッション大手HugoBoss傘下のブランドとして立ち上げた。衣料品事業はアパレル大手の独Ahlersが2006年に買収。香水事業はP&Gの傘下に入っていた。P&Gは売上規模の大きなブランドに経営資源を集中する方針を打ち出しており、規模が小さいBaldessariniは同社の戦略に合致しなくなっていた。
\Baldessariniは特に東欧市場で人気が高く、Maeurer & Wirtzは事業の国際化に寄与すると判断した。2012年1月から生産を引き継ぎ、4月には販売も全面的に継承する。
\Maeurer & Wirtzは自社ブランドとして4711や「TABAC Original」を展開するほか、StrellsonやS.Oliverなど他社の香水もライセンス生産している。従業員数は約400人。昨年は1億5,600万ユーロを売り上げた。
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