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2011/11/30

企業情報

Volkswagen AG―次世代EV配送車のコンセプト発表―

この記事の要約

自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は22日、商用バンの電気自動車(EV)コンセプトカー「eT!」を初公開した。宅配・配送事業者の利用を想定して開発したモデルで、配達員を追従しながら走行するといった自動運転機能が搭載さ […]

自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は22日、商用バンの電気自動車(EV)コンセプトカー「eT!」を初公開した。宅配・配送事業者の利用を想定して開発したモデルで、配達員を追従しながら走行するといった自動運転機能が搭載されている。

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eT!はVWの研究開発部門とDeutsche Post(郵便・物流)、ブラウンシュバイク造形芸術大学が共同で設立した未来の輸送・モビリティに関するシンクタンクでの協業の中から生まれた車両で、住宅密集地など都市部の配達業務を効率化するための機能性が徹底的に追及されている。

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自動運転機能のポイントは2つある。1つは住宅地などで配達先を一軒一軒歩いて回る配達員を追従しながら走行する「フォロー・ミー」機能、もう1つは配達先を数軒回るうちに駐車した場所から離れてしまった場合に無線で操作して現在地まで車を移動させる「カム・トゥ・ミー」だ。

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現時点で「eT!」を実用化するメドは立っていないものの、VWのウルリッヒ・ハッケンベルク取締役(開発担当)は『ハンデルスブラット』紙に対し、「(eT!に盛り込まれた技術は)遅くとも2020年には実用化される」との見方を示した。

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