市場調査大手のGfKが20日発表したドイツ消費者景況感指数の2012年1月向け予測値は前月と同じ5.6となり、これまでに引き続き長年の平均であるゼロを大きく上回った。景気と所得の見通しがともに改善、高額商品の購入意欲に関する指数は悪化した。
\景気の見通しに関する12月の指数(1月向け予測値の算出基準の1つ)は前月のマイナス7.2からマイナス0.9へと6.3ポイント上昇した。改善は6カ月ぶり。ユーロ圏の財政危機などドイツ経済を取り巻く環境は厳しくなっているものの、雇用改善が続いているほか、企業業績もなお好調なことがプラスに働いたようだ。GfKはこの傾向が今後も続くかは現時点で予測できないとしている。
\所得の見通しに関する12月の指数も前月の31.1から34.0へと2.9ポイント増加した。労働市場の安定と賃金の上昇が大きい。
\高額商品の購入意欲に関する指数は前月の40.3から27.4へと12.9ポイント低下した。ただ、依然として水準は高い。歴史的な低金利でローンを組みやすくなっていることが追い風となっている。
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