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2011/12/21

総合 - ドイツ経済ニュース

クリスマス商戦空振りか

この記事の要約

ドイツのクリスマス商戦が低迷している。独小売業中央連盟(HDE)によると、降臨祭(クリスマス前の約1カ月)第3週目(今年は11~17日)の小売売上は同第1、第2週をわずかに上回る水準にとどまったもよう。売り上げは通常、ク […]

ドイツのクリスマス商戦が低迷している。独小売業中央連盟(HDE)によると、降臨祭(クリスマス前の約1カ月)第3週目(今年は11~17日)の小売売上は同第1、第2週をわずかに上回る水準にとどまったもよう。売り上げは通常、クリスマスに近づくほど拡大するため、増加幅が小さいことは懸念材料で、クリスマス商戦期(11~12月の2カ月)の小売売上高が前年同期比1.5%増の780億ユーロに拡大するとしたHDEの予測は黄信号が灯り始めた。

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小売売上が停滞している理由としては、ユーロ危機や景気減速見通しを受けて消費マインドが冷え込み始めていることが考えられる。その一方でクリスマスプレゼントを直前まで購入しない消費者が近年、増えているという事情もあるため、小売店は今後の「ラストミニッツ需要」に期待をかけている。

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そうしたなか、インターネット通販は好調で、HDEは今年のクリスマス商戦期の売上高が前年の59億ユーロから10%増えて65億ユーロに拡大すると予想している。大都市部でもショッピング客は多いという。

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