航空大手の独Lufthansa(フランクフルト)は14日、格安航空子会社Germanwingsと同社が欧州域内線を対象に来年からフライトプランを密接に調整することを明らかにした。グループ全体のコスト削減が狙いで、不採算の欧州旅客事業の黒字化を目指す。
\ドイツの各主要空港発着便をLufthansaかGermanwingsのどちらかが全面的に引き受ける形で両社の運行プランを調整する。まずはシュツットガルト空港で漸次、調整を実施。Germanwingsは同空港~ロンドン・ヒースロー空港間のフライトを来年2月から全面的に引き受け、夏以降はシュツットガルト空港発の欧州便を一手に引き受ける。
\両社の分担体制は他の空港にも適用する計画で、Germanwingsはシュツットガルトのほかケルン、ハノーバー空港発の欧州便、Lufthansaはデュッセルドルフ、ハンブルク、ベルリン発の欧州便をそれぞれ全面的に担当する。Germanwingsの機体には「Lufthansa Group」というロゴを入れ、グループ企業であることを強くアピールしていく。
\Lufthansaはこれまで、料金の安いGermanwingsの投入区間を制限し、自社と競合しないようにしてきた。だが、格安便を運航する航空会社は多いためこの戦略は実を結ばず、Lufthansaの欧州旅客事業は赤字が続いている。
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