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2011/12/21

企業情報

Air berlin PLC & Co. Luftverkehrs KG―中東Etihadが約30%出資―

この記事の要約

独2位の航空会社Air berlinは19日、アラブ首長国連邦の国営航空会社Etihadと戦略提携すると発表した。悪化した経営を立て直すのが狙いで、Etihadは第3者割当増資に応じるほか、2億5,500万ドルの融資枠も […]

独2位の航空会社Air berlinは19日、アラブ首長国連邦の国営航空会社Etihadと戦略提携すると発表した。悪化した経営を立て直すのが狙いで、Etihadは第3者割当増資に応じるほか、2億5,500万ドルの融資枠も提供する。

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Etihadは現在、Air berlin株を3%保有しており、第3者割当増資を引き受けると、出資比率は29%へと上昇する。新株は1株当たり2.31ユーロで、総額は7,300万ユーロに上る。出資比率をさらに引き上げる計画はないという。

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事業面ではマイレージサービスとコードシェア便の運航で提携する。またAir berlinは1月からベルリン~アブダビ便を運航する。Etihadとの提携により、Air berlinは来年、コストを3,500万~4,000万ユーロ圧縮する意向だ。

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Air berlinは買収を含む積極的な事業拡大が響き財務が悪化した。有利子債務は6億ユーロに上っており、8月には創業者のフーノルト最高経営責任者(CEO)が退任。鉄道大手Deutsche Bahn(DB)のメードーン前社長が後を継いだ。

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