太陽熱発電プロジェクト開発の独Solar Millennium(エアランゲン)は12月21日、ヒュルト区裁判所に会社更生手続きの適用を申請した。米国のプロジェクトを売却することで合意したものの支払いがなされていないことなどが影響し、資金繰りに行き詰ったとしている。ドイツのソーラー業界では太陽光発電モジュールのSolonも12月中旬に倒産した。
\Solar Millenniumは10月、米国南西部で計画する計2.25ギガワットのソーラー発電プロジェクトを独同業のsolarhybridに売却すると発表した。取引にはカリフォルニア州ブライスに建設予定の世界最大のソーラーパークも含まれており、Solar Millenniumは米国市場から実質的に撤退した。
\ブライスのソーラーパークは出力が1ギガワット。当初はSolar Millenniumが得意とする集光型太陽熱発電(CSP)プラントを建設する計画だったが、太陽光発電モジュールの価格が大幅に下落したことを受け、今年8月に太陽光プラントへと変更された。
\Solar Millenniumはスペイン南部に太陽熱発電所を建設するプロジェクトでも資金調達のメドが立っておらず、これも経営破たんにつながった。
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