欧州民放最大手のRLT(ルクセンブルク)は5日、ギリシャの放送局Alpha Media Groupの資本70%を共同出資者のディミトリス・コントミナス氏に売却し、資本を全面的に引き上げると発表した。Alpha Mediaは赤字経営が続いており、RTLの最大の重荷となっていた。取引金額は明らかにしていない。
\RTLは2008年、Alpha Media株66.6%をコントミナス氏から約1億2,600万ユーロで取得、その後の資本注入で出資比率を70%まで引き上げた。だが、同年秋に起きたリーマンショックのしわ寄せでギリシャのテレビ広告市場規模が半減したため、Alpha Mediaは経営が悪化。RTLはこれまでに1億3,700万ユーロの減損処理を実施した。現地のプロダクション子会社Freemantleは手元に残す。
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