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2012/1/18

総合 - ドイツ経済ニュース

2011年GDP成長率、内需主導で3%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11日発表した2011年の国内総生産(GDP)成長率は物価調整後の実質で3.0%(速報値)となり、2年連続で3%台に乗った。昨年に引き続き内需がけん引。外需も成長に寄与した。GDPの規模は金融・経済危機 […]

ドイツ連邦統計局が11日発表した2011年の国内総生産(GDP)成長率は物価調整後の実質で3.0%(速報値)となり、2年連続で3%台に乗った。昨年に引き続き内需がけん引。外需も成長に寄与した。GDPの規模は金融・経済危機前の08年水準を上回り過去最高となった。

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内需は実質2.2%増加した。最大のプラス要因はGDPの約3分の2を占める個人消費で1.5%拡大。5年来の大きな伸びとなった。機械や自動車などの設備投資と建設投資もそれぞれ8.3%増、5.4%増と好調だった。GDP成長率3.0%に対する内需の寄与度は2.1ポイントで、外需の同0.8ポイントを大幅に上回る。

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輸出は8.2%増加、輸入も7.2%伸びた。ただ、増加幅は2010年の各13.7%、11.7%を下回っている。

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財政赤字の対GDP比率は1.0%で、欧州連合(EU)のマーストリヒト条約で定められた3%の許容上限枠を大幅に下回った。同上限枠を遵守したのは3年ぶり。2009年と10年は金融・経済危機対策が響きそれぞれ3.2%、4.3%に達していた。

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