欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/1/25

企業情報

Aurubis AG―非常用発電機を増設、停電対策で―

この記事の要約

銅精錬欧州最大手のAurubisは19日、ハンブルク工場の非常用発電機を増設することを明らかにした。国内の高経年化原発が昨年、一気に廃止され、大規模な停電(ブラックアウト)が起こるリスクが高まったことに対応する。銅精錬工 […]

銅精錬欧州最大手のAurubisは19日、ハンブルク工場の非常用発電機を増設することを明らかにした。国内の高経年化原発が昨年、一気に廃止され、大規模な停電(ブラックアウト)が起こるリスクが高まったことに対応する。銅精錬工場で停電が起こると、巨大な損失が発生するという事情がある。

\

ハンブルク工場では溶鉱炉を1日24時間、高温に保つ必要があり、停電で熱が失われると、銅が固まり設備が故障する。このため以前から非常用発電機を備えているが、現在の電力事情を踏まえ増設を決めた。同工場の電力消費量は年10億キロワット時で、30万世帯の需要に相当する。

\

ハンブルクはブラックアウトのリスクが特に高く、同地の送電網を運営する50Hertz社は先ごろ警鐘を鳴らしたばかり。50Hertzは現地のアルミニウム大手Trimetとの間では電力供給を非常時に最大1時間、停止することを取り決めた。

\