印ITサービス大手Mahindra Satyamのチャンデル・プラカシュ・グルナニ最高経営責任者(CEO)は、『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙とのインタビューで、欧州事業の強化に向けて現地の一流ビジネススクールをターゲットとしたリクルート戦略を実施すると発言した。ビジネススクールとの共同プロジェクトなどを通して将来のリーダーとなる優秀な人材を確保する計画。約100人の獲得を目標としている。
\Mahindra Satyamはドイツ、フランス、スイスなど欧州16カ国にすでに計23カ所の事業拠点を持つ。今後も欧州市場での足場を強化していき、ITサービス大手の米IBMや仏Atos Origin、印Infosysを追撃する考えだ。
\ただ、同社のブランドイメージは高くない。ブランド名となっている「Satyam Computer Services」は10億ドルの巨額粉飾決算が09年に発覚して経営が悪化、Tec Mahindora(Manindra Satyam)に買収され経営破たんを免れたいきさつがある。不正決算に伴うマイナスイメージは現在も大きく影を落としているという。
\グルナニCEOは欧州の優秀な若手人材の獲得を通してイメージ刷新を図る。また、人材のローカル化を進めることで「どの国でも、わが社が(インドではなく)その国の企業だと思われる」ようにする意向だ。
\