IT大手の米IBMがドイツで大規模な人員削減を検討しているもようだ。利益率向上に向けて現在進めている組織再編プログラム「Liquid」に基づく措置で、顧客向けサービス事業のアウトソーシングや余剰人員の整理などを通して独事業の従業員数を現在の2万人から1万2,000人へと引き下げるという。1日付『ハンデルスブラット』紙が独法人の複数の役員から得た情報として報じた。同社はコメントを控えている。
\IBMは1株利益を2015年までに2010年の10ドルから20ドルへと倍増させる目標を掲げている。その実現に向けて正規雇用を中心とする従来の会社組織をより流動的(リキッド)な組織へと改める考えで、ソフトウエア更新コンサルティングなどの顧客向けプロジェクトを、入札を通した外部委託へと切り替えていく。
\IBMは組織再編のテストをドイツで実施する。ドイツは事業効率が悪く、売上目標も達成できていないことが理由という。人員削減は管理部門でも大規模に行われるもようだ。
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