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2012/2/15

企業情報

Daimler AG―ブラジル生産検討―

この記事の要約

高級車大手の独Daimler(シュツットガルト)がブラジルでの乗用車生産を検討している。競合のBMWはすでに現地生産方針を打ち出しており、実現すれば追随する格好となる。ブラジル政府は輸入車に対する高関税政策を昨年から導入 […]

高級車大手の独Daimler(シュツットガルト)がブラジルでの乗用車生産を検討している。競合のBMWはすでに現地生産方針を打ち出しており、実現すれば追随する格好となる。ブラジル政府は輸入車に対する高関税政策を昨年から導入しており、外国メーカーは工場進出を余儀なくされている。同社の販売担当者が現地経済紙『valor economico』に明らかにした。

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ブラジルでは昨年から、現調率65%未満の自動車に高い関税が課されており、Daimlerはコンパクト車の現地生産を念頭に置いている。同比率を達成するには中核部品のエンジンも同国で生産しなければならない見通し。

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ただ、ブラジルでは高級車の需要が3万台程度と少なく、新車に占める割合は1%にとどまる。Daimlerはコンパクト車「Aクラス」の現地生産を1999年に開始したものの、需要不足を受けて05年に打ち切った経緯がある。

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