鉄鋼系複合企業の独Thyssenkrupp(エッセン)が14日発表した2011年10-12月期(第1四半期)決算の最終損益は4億8,000万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(1億100万ユーロ)から大幅に悪化した。南北アメリカ大陸での鉄鋼事業の不振や造船子会社Blohm + Vossの売却損(1億5,500万ユーロ)が影響、本業のもうけを示す営業損益も前年同期の黒字(2億7,300万ユーロ)から3億5,700万ユーロの赤字へと転落した。
\10-12月期の売上高は111億3,8000万ユーロで、前年同期を2%下回った。新規受注高は横ばいの112億6,000万ユーロ。記者会見に臨んだハインリヒ・ヒージンガー社長は景気の先行き不透明感を理由に2012年9月通期の業績予測を見送った。
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