電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は17日、潮流発電設備の有力企業である英Marine Current Turbines(MCT)を完全買収すると発表した。再生可能エネルギー事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。
\MCTは潮流発電設備のパイオニア的な企業で、北アイルランドのストランフォード湾で2008年11月からデモプロジェクトを行っている。発電能力は1.2メガワット(MW)で、約1,500世帯の電力を供給している。今後は8MWの施設をスコットランドのカイルレア、10MWの施設をウェールズのアングルシー島にそれぞれ設置する予定だ。
\Siemensは2011年11月、同社に45%出資した。今回さらに55%を取得して完全傘下に収める。潮流発電の商業利用が今後進むと、世界の電力需要の3~4%に当たる年800テラワット時(TWh)を同発電でカバーできるとみている。
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