セイコーエプソンはデジタル印刷機を武器に伝統的なアナログ印刷機械メーカーを追撃する。印刷業者が使う本格的な印刷機械の分野ではHeidelberger Druckmaschinen、Koenig & Bauer(K&B)、Manrolandの独メーカー3社が長年、強みを発揮してきたが、今後はデジタル機が従来型の機種を駆逐していくとみている。碓井稔社長が経済紙『ハンデルスブラット』に対し明らかにした。
\エプソンは個人ユーザー用のプリンターやオフィス用複合機のほか、ポスター印刷に適した業務用大判プリンターも手がけている。だが、新聞印刷や書籍印刷などの分野ではアナログ印刷機が市場をほぼ独占。現時点ではデジタル機が入り込む余地が小さい。アナログ機に比べて印刷スピードが大幅に遅いことがネックとなっている。
\エプソンは長い時間をかけてこの弱点を克服していく考え。そのヴィジョンとなる機種を5月に開催される世界最大の業界見本市Drupa(デュッセルドルフ)に出展する。
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