東京エレクトロンは3日、スイスの機械大手OC Oerlikonから太陽電池製造装置子会社Oerlikon Solarを譲り受けることで合意したと発表した。太陽電池製造装置事業を半導体製造装置事業、FPD製造装置事業に次ぐ同社の第3の柱とする考え。各国当局の承認を経て2011年末に遡って取得する。取引金額は約2億7,500万ドル。
\東京エレクトロンはOerlikon Solarのアジア・オセアニア地域の販売代理店として2009年から薄膜シリコン太陽電池用一貫製造ラインの販売・マーケティングを行ってきた。この活動を通してOerlikon Solarの技術力の高さを確認したため、買収を決断した。
\Oerlikon Solarは2011年の売上高が3億2,300万スイスフラン。従業員数は675人で、そのうち550人は本社と工場の所在地であるスイス東部のトゥリュープバッハに勤務している。同社製の最新生産ラインを利用すると、薄膜シリコン太陽電池モジュールの製造コストを2009年比で60%以上、低減できるという。Oerlikon Solarは近年、赤字が続いているため、OC Oerlikonは売却に踏み切った。
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