中国の建機大手・三一重工（Sany）が独同業のPutzmeisterを買収する計画が宙に浮いている。中国の認可当局・国家発展改革委員会（NDRC）が承認を見合わせているためだ。14日付『ハンデルスブラット（HB）』紙が報じた。
\三一重工は1月、香港の投資会社CITIC PE Advisorsと共同でPutzmeisterを完全買収すると発表。NDRCに買収計画の承認を申請した。だが、競合の中連重科（Zoomlion）がPutzmeisterの買収計画を昨年12月の時点でNDRCから承認されていたことが判明したため、三一重工の計画はとん挫する恐れが出てきた。NDRCの承認がないと買収資金を海外送金できないという事情がある。
\こうした事態を受けPutzmeisterのノルベルト・ショイヒ社長は先ごろ訪中し、情報収集に当たった。同社長がHB紙に語ったところによると、三一重工の買収計画はまもなく承認される見通しだが、三一重工の梁穏根会長がペナルティを受け入れることが前提になるという。中連重科とは自社売却交渉を一切、行ってこなかったとしている。
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