高級キッチン用品メーカーのWMF(ガイスリンゲン)は3月28日、親会社である投資会社のCrystal Capitalが同社の普通株52%をすべて手放すことを検討していると発表した。他の投資家への売却のほか、市場での放出を念頭に置いている。メディア報道によると、独同業Fackelmannとオーストリアの投資家レネ・ベンコ氏が買収に関心を示しているという。
\Crystal CapitalはCapvis Fonds傘下の投資会社で、WMFの普通株52%を2006年に9,200万ユーロで取得した。WMFはCrystal Capitalのもとで事業を拡大、売上高は05年の5億7,800万ユーロから2011年には9億8,000万ユーロへと大きく増加した。
\WMFの普通株はCrystal Capitalのほか、オーストリアの投資会社Fibaが37%を保有している。市場で取引される浮動株は11%にとどまる。
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