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2012/4/25

経済産業情報

電力需給のひっ迫、解消は2014年以降に

この記事の要約

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)のヒルデガルト・ミューラー会長は23日、原発廃止政策に伴うドイツの電力不足は2014年以降に解消されるとの見通しを明らかにした。現時点で試運転中ないし建設中、認可済み、認可手続き中の […]

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)のヒルデガルト・ミューラー会長は23日、原発廃止政策に伴うドイツの電力不足は2014年以降に解消されるとの見通しを明らかにした。現時点で試運転中ないし建設中、認可済み、認可手続き中の大型発電設備(発電能力20メガワット超)が69件に上っているこをと踏まえた見方。電力供給は来冬も綱渡りを余儀なくされる恐れがある。

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ドイツでは昨年、エネルギー転換政策を受けて高経年化原発8基の運転が停止された。これを受けて電力需要が増える冬場に供給不足に陥る懸念が発生。厳しい寒波が襲った今年2月上旬には国外からの電力輸入とコールドリザーブ状態にある古い石炭発電所などの再稼働で危機を乗り切った経緯がある。

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2014年に電力不足が解消されるためには、建設プロジェクトが順調に進む必要がある。実際には建設が遅れたり凍結されるリスクがあるため、需給ひっ迫が長引く恐れもある。

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