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2012/4/25

経済産業情報

ハノーバーメッセ開幕、グリーン技術が中心テーマに

この記事の要約

世界最大の産業見本市、ハノーバー国際産業技術見本市(ハノーバーメッセ)が23日、開幕した。今回は世界69カ国から約5,000社が出展。共通の中心テーマとして「グリーンテリジェンス(グリーン+インテリジェンス)が選ばれたほ […]

世界最大の産業見本市、ハノーバー国際産業技術見本市(ハノーバーメッセ)が23日、開幕した。今回は世界69カ国から約5,000社が出展。共通の中心テーマとして「グリーンテリジェンス(グリーン+インテリジェンス)が選ばれたほか、環境保全技術をテーマにした見本市「IndustialGreenTech」が初開催となるなど、環境・エネルギー効率改善技術に対する産業界の高い関心が反映された格好だ。

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今年のパートナー国となった中国からは約460社が参加。主催者のドイツ見本市社によると、国外の産業見本市に参加した中国企業の規模としては過去最大という。

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22日の開会式典で挨拶に立ったメルケル首相は、「中国が前回、ハノーバーメッセのパートナー国となった25年前には(同国から)20社ほどが参加したに過ぎなかったが、今年は出展者の10社に1社を占めるまでに成長した。独中間の2011年の貿易取引額は過去最高の1,440億ユーロに達するなど、貿易相手国としての中国の重要性はますます高まっている」と発言した。また、高い技術力と品質を誇るドイツ製品への需要について「ほとんど心配していない」としながらも、「研究・開発などの取り組みを進めているのはドイツばかりでないことは、今年のパートナー国を見れば明らかだ」と指摘。独企業に対し技術革新に向けた投資を一層推し進めるよう呼びかけた。

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今回の見本市には企業ソフト大手のSAPが4年ぶりに復帰した。「デジタル・ファクトリー」見本市に独自のブースを出し、同社の製品ライフサイクル管理ソフト(PLM)や製造実行システム(MES)、製品含有化学物質管理ソリューション「SAP REACH compliance」をベースにした実際の導入例などを紹介している。

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