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2012/5/2

総合 - ドイツ経済ニュース

2012年GDP成長率予測、政府が0.7%に据え置き

この記事の要約

ドイツ政府は4月25日、2012年の実質国内総生産(GDP)成長率を従来予測の0.7%に据え置いた。主要経済研究所は19日に提出した『春季合同予測』で同0.9%との予測を提示したが、政府は欧州債務危機が克服されていないこ […]

ドイツ政府は4月25日、2012年の実質国内総生産(GDP)成長率を従来予測の0.7%に据え置いた。主要経済研究所は19日に提出した『春季合同予測』で同0.9%との予測を提示したが、政府は欧州債務危機が克服されていないことを踏まえ「意識的に慎重な」(レスラー経済相)立場を保った。

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ドイツ経済は欧州債務危機が深刻化した影響で昨年第4四半期におよそ3年ぶりのマイナス成長となった。現在は危機がひとまず遠のいており、政府は年内に景気が勢いを取り戻すと予想。2013年は成長率が1.6%まで回復するとみている。

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景気をけん引するのは内需で、個人消費は今年、実質1.0%増加し、企業の固定資本投資も1.9%拡大するとみている。内需の好調を受け輸入は4.0%増加、輸出成長率(3.0%)を上回るため、外需は今年、GDP成長に寄与しない見通しだ。

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