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2012/5/9

経済産業情報

乗用車新車登録、4月も増加

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局が3日発表した2012年4月の乗用車新車登録台数は前年同月比2.9%増の27万4,066台となり、2カ月連続で拡大した。最小のミニクラスが32.2%増加、オフロード車と大型バンもそれぞれ13.6%、13. […]

ドイツ連邦陸運局が3日発表した2012年4月の乗用車新車登録台数は前年同月比2.9%増の27万4,066台となり、2カ月連続で拡大した。最小のミニクラスが32.2%増加、オフロード車と大型バンもそれぞれ13.6%、13.1%の幅で伸びた。大型車(13.3%減)とスポーツ車(8.9%減)、キャンピングカー(10.0%減)は振るわなかった。

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ブランド別で最も大きく伸びたのはランチアで、438.7%増の334台を記録。ランドローバー(91.3%増の855台)とクライスラー/ジープ/ダッジ(52.8%増の602台)も50%を上回る伸びとなった。

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ドイツ車はオペル(9.1%減の1万8,907台)とフォード(6.3%減の1万8,299台)が減少した以外はすべて増加した。各ブランドの実績はスマートが33.2%増の3,471台、メルセデスが16.7%増の2万5,820台、アウディが15.0%増の2万4,790台、ポルシェが8.8%増の1,962台、BMW/ミニが6.2%増の2万7,185台、フォルクスワーゲン(VW)が0.4%増の6万1,111台。

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日本勢はホンダが2.0%増の2,064台となり拡大に転じ、マツダ(4.4%増の3,175台)も3カ月連続で増加した。それ以外のブランドはすべて減少しており、トヨタ/レクサスは4.4%減の5,775台、スズキは9.3%減の2,819台、日産/インフィニティは16.6%減の4,274台、スバルは28.7%減の518台、三菱は31.6%減の1,890台、ダイハツは73.3%減の88台へと落ち込んだ。

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日本車以外の主な輸入ブランドでは起亜(33.6%増の4,302台)とシュコダ(28.1%増の1万2,464台)が特に好調で、フィアット(14.8%増の7,393台)とシボレー(14.8%増の2,843台)、ボルボ(12.0%増の3,258台)、シトロエン(11.3%増の5,934台)も10%台の伸びを記録した。その他のブランドは現代が3.9%増の8,447台、ルノー/ダチアが2.4%減の1万2,587台、セアトが2.5%減の4,523台、プジョーが7.9%減の7,368台だった。

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一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した4月の乗用車国内生産台数は42万5,600台で、前年同月を10%下回った。1~4月の累計も前年同期比2%減の192万4,500台へと落ち込んでいる。輸出台数は4月が前年同月比14%減の32万3,000台、1~4月が前年同期比5%減の146万600台だった。

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輸出台数が減った理由の1つは統計の処理基準に由来する。VDAによると、実質的にドイツで製造したモデルでも仕上げ作業を国外で行えば完成車の輸出統計に反映されないという。

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