ドイツ企業に関心を持つ国外投資家が増えている。会計監査法人のアーンスト&ヤング(E&Y)がこのほどまとめた調査によると、DAX(ドイツ株価指数)銘柄29社(メトロ除く)の外国人持ち株比率は平均54%で過半数を占めた。最も比率が高かったのはドイツ取引所(81%)、最も低かったのはバイヤスドルフ(11%)だった。10日付『南ドイツ新聞』が報じた。
\外国人持ち株比率が50%を超えたのはドイツ取引所、アディダス、ミュンヘン再保険など計16社で、同67%(3分の2)以上も7社に上った。メルクはE&Yの調べで88%となっているが、これは市場取引されている資本30%についての比率で、メルク家が保有する同社株70%を含めると比率は大きく下がる。
\国外投資家の比率が低かったのはバイヤスドルフ(11%)、MAN(21%)、Henkel(24%)。フォルクスワーゲン(VW)やBMWは、国外事業の強化を進めているにも拘わらず外国人持ち株比率が低い。その大きな理由の1つとしてE&Yの担当者は、筆頭株主の保有比率が高く、株主になっても影響力をほとんど行使できないためと分析している。
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