肥料大手の独K+S(カッセル)は8日、窒素肥料販売子会社K+S Nitrogenをロシアの農業化学大手EuroChemに売却することで合意したと発表した。経営資源をカリ・マグネシウム製品と塩に集中する戦略の一環。K+S Nitrogenの時価を1億4,000万ユーロと評価し3月31日に遡って譲渡する。取引の成立には欧州連合(EU)・欧州委員会などの承認が必要で、クロージングは第2四半期末を見込む。
\K+S Nitrogenは欧州の主要窒素飼料メーカーの製品を大口顧客に販売している。2011年の売上高は11億5,680万ユーロ、営業利益(EBIT)は6,940万ユーロだった。
\EuroChemは先ごろ、K+Sの元親会社であるBASFからベルギーのアントワープにある肥料工場を買収した。K+S Nitrogenの取得は同工場買収を補完するものだとしている。
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