化学大手の独Henkel(デュッセルドルフ)が9日発表した2012年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は40億800万ユーロとなり、前年同期比で4.8%増加した。幅広い分野で値上げに成功したことが大きく、営業利益(EBIT、特別項目を除く)も16.5%増の5億5,100万ユーロへと拡大。実質ベースの売上高営業利益率は12.4%から13.7%へと上昇した。
\カスパー・ロールステッド社長は電話記者会見で、「値上げ計算は2012年に予想される原料価格の上昇を踏まえて行わなければならない」と述べ、製品価格を今後も引き上げていく考えを示した。
\同社は2012年通期決算で、売上高営業利益率を14%に引き上げる目標を掲げている。ロールステッド社長は欧州債務問題の先行きは不透明だと指摘。業績目標は主に新興市場の開拓を通して実現するとの見通しを示した。
\