エネルギー独2位のRWE（エッセン）が太陽光発電事業に本腰を入れる。太陽電池の価格急落を受けて採算のメドが立ってきたためで、日照量の多い南欧や北アフリカに発電パークを建設する意向だ。21日に行われた同社初の洋上風力発電パーク建造船「Victoria Mathias」の進水式でペーター・テリウム次期社長などが明らかにした。
\電力大手はこれまで、ソーラー発電が採算ラインに乗ることは当面ないとみてきた。だが、中国の太陽電池メーカーが価格破壊を引き起こしたことで状況は一転。テリウム次期社長は「こんなこと（太陽電池価格の大幅下落）が起こり得るとは思っていなかった」と驚きを表明した。
\再生可能エネルギー事業子会社RWE Innogyのフリッツ・ファーレンホルト社長によると、太陽電池の発電コストは現在、南欧で1キロワット時当たり10～12セントまで下落した。北アフリカではさらに低いという。
\同社はモロッコにソーラーと風力を併用した発電パークを建設する計画で、現在、共同出資者を募集している。発電能力は100メガワットを予定している。
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