航空機整備の世界最大手ST Aerospace(シンガポール)は19日、欧州航空宇宙大手EADSの独子会社Elbe Flugwerken(EFW)に資本参加すると発表した。Airbusの旅客機「A330」を貨物機に改造する事業を共同展開する。
\第3者割当増資を1億1,050万ユーロで引き受けて、EFWの資本を35%取得。年末にも航空機の改造に向けた開発作業を開始する。改造した航空機は2016年から納入する。
\ST Aerospaceは米Boeing製の機材を物流大手Fedex向けなどに改造した実績を持つ。EFWも航空機の改造を手がけている。
\EADSは旅客機「A320」を貨物機に改造する方向でロシアのUnited Aircraft Corporation (UAC)、IRKUTと合弁会社Airbus Freigher Conversionを立ち上げたが、改造の対象となる機材の数が当面、少ないと判断。計画を断念した経緯がある。
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