ケーブルテレビ(CATV)独最大手のKabel Deutschland(ウンターヘーリング)は21日、同4位のTele Columbusを銀行や投資会社のコンソーシアムから買収することで合意したと発表した。取引金額は6億1,800万ユーロ。独連邦カルテル庁は買収計画を慎重に審査する意向だ。
\Tele Columbusは独東部とヘッセン、ノルトライン・ヴェストファーレン州を中心に光ケーブル事業を展開している。接続する世帯の数は210万。2009年に経営破たんの直前まで追い込まれ、ヘッジファンドや銀行からなるコンソーシアムの傘下に入った経緯があり、今回の取引額の大半は債務の返済に充てられる。Kabel Deutschlandは今後、Tele Columbusの回線を近代化し、Tele Columbusの顧客に高速インターネットサービスなどを提供していく。
\独CATV市場は4社がシェアを分け合っている。このうちUnitymediaとKabel BWはともに米Liberty Globalの傘下に入っており、Kabel DeutschlandによるTele Columbusの買収が成立すると2大陣営に集約されることになる。
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