独エネルギー大手RWEと同社のユルゲン・グロースマン社長を相手取って、ロシアの富豪レオニード・レベデフ氏が損害賠償請求訴訟を起こしたもようだ。独『マネージャー・マガチィン』誌が18日にオンライン版で報じたもので、総額6億7,500万ユーロの支払いを要求しているという。同社はコメントを控えている。
\RWEは2008年3月、ロシアのガス供給会社TGK-2の買収に向けてレベデフ氏の傘下企業Sintezと提携。SintezがTGK-2を買収したうえで、過半数資本をRWEに譲渡する取り決めとなっていた。譲渡価格は事前に定めていなかった。
\同過半数資本をRWEに売却する交渉はRWEが協議を打ち切ったため同年9月に決裂した。レベデフ氏はこれを受けて、ロンドン国際仲裁裁判所に提訴したものの敗訴。その後、新たな訴訟の準備を進め、このほど独エッセン地方裁判所に提訴したという。
\レベデフ氏はTGK-2買収の際にスベルバンクから数億ユーロの融資を受けており、損失を被ったとしている。
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