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2012/6/6

経済産業情報

独乗用車新車登録5月は約5%減に、スバルとホンダは50%以上増加

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2012年5月の乗用車新車登録台数は28万9,977台で、前年同月を4.8%下回った。KBAによると、超小型車(16.0%増)とミニバン(14.6%増)、オフロード車(13.9%増 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2012年5月の乗用車新車登録台数は28万9,977台で、前年同月を4.8%下回った。KBAによると、超小型車(16.0%増)とミニバン(14.6%増)、オフロード車(13.9%増)、キャンピングカー(11.3%増)は2ケタ台の伸びを記録しており、これ以外のカテゴリーでは登録台数が減ったか増加幅が小さかったもようだ。新車登録に占めるディーゼル車の割合は48.7%、個人ドライバーの割合は38.7%だった。

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増加率が最も大きかったのは先月同様ランチアで、前年同月比312%増の297台を記録した。これにスバル(63.7%増の622台)、クライスラー/ジープ/ダッジ(54.4%増の650台)、ホンダ(52.1%増の2,647台)が続く。

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ドイツ車はポルシェ(12.3%増の2,088台)とアウディ(5.8%増の2万5,433台)が好調だったものの、それ以外のブランドは軒並み後退。スマートは17.5%減の2,621台、オペルは11.0%減の2万3,043台、フォードは7.5%減の1万9,746台、フォルクスワーゲン(VW)は6.9%減の6万2,964台、BMW/Miniは5.3%減の2万7,786台、メルセデスは0.1%減の2万6,727台へと落ち込んだ。

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スバルとホンダ以外の日本車ではトヨタ/レクサスが20.5%増の7,147台へと大きく拡大し、2カ月ぶりの2ケタ成長となった。それ以外のブランドはスズキが8.1%減の2,658台、日産/インフィニティが14.5%減の5,088台、三菱が14.9%減の2,395台、マツダが38.8%減の2,066台、ダイハツが80.4%減の77台。

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日本車以外の主な輸入車では起亜(38.7%増の5,049台)とランドローバー(35.9%増の916台)、セアト(16.3%増の6,159台)、現代(4.4%増の8,198台)が増加。シュコダ(2.2%減の1万3,894台)、ルノー/ダチア(7.3%減の1万2,554台)、ボルボ(8.5%減の2,776台)、シボレー(16.0%減の2,872台)、プジョー(17.1%減の7,520台)、フィアット(19.0%減の8,045台)、シトロエン(20.8%減の6,217台)は落ち込んだ。

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1~5月の乗用車新車登録台数は133万7,679台で、前年同期を0.3%上回った。

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一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した5月の乗用車輸出台数は前年同月比13%減の34万8,000台へと大きく落ち込んだ。アジア、アメリカ大陸の需要は引き続き旺盛だったものの、足元の欧州が不振で足を強く引っ張った。国内生産台数も17%減の45万台に後退している。

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