銀行大手の独Commerzbank(フランクフルト)は6月26日、不動産・船舶向けの新規融資を全面中止すると発表した。欧州債務危機の深刻化と新銀行資本規制「バーゼル3」を踏まえ、リスク資産を圧縮する狙い。数カ月前までは不動産・船舶向けの融資を中核事業と位置づけていた。
\同行は不動産金融子会社EuroHypoを通して不動産・船舶向け融資事業を展開してきた。同子会社は多額の不良資産を抱えているため清算される予定で、Commerzbankはドイツ、英国、フランス、ポーランドの不動産・船舶向け融資事業を吸収することになっていた。同行はこの計画を中止し、既存の不動産・船舶向け融資についても段階的に規模を縮小していく。
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