欧州中央銀行(ECB)は5日の定例理事会で、ユーロ加盟国に適用される主要政策金利を現行の1.0%から0.75%に引き下げると発表した。同金利が0%台となるのはユーロ導入後初めて。債務危機の深刻化を受けて、2011年12月以来7カ月ぶりの利下げへと踏み切った。
\ECBはまた、市中銀行が中銀に預け入れた手元資金に適用される預金金利(オーバーナイト金利)を0.25%から0%に引き下げることも決定した。これにより、リスク懸念からこれまでECBに預け入れられていた資金が銀行間取引市場に向かうように仕向け、市中への資金供給を拡大する意向だ。
\