連邦統計局が9日発表した2012年5月のドイツ製造業売上指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.7%増となり、2カ月ぶりに改善した。4月に3.2%減となったユーロ圏外が2.4%増えて全体をけん引、国内も0.3%の伸びを記録した。ユーロ圏(ドイツを除く)は4月の2.0%増から0.4%減へと落ち込んだ。
\部門別では食料品の増加率が最も大きく2.8%に達した。ユーロ圏が4.1%、国内が2.8%の幅でそれぞれ拡大、ユーロ圏外も1.0%増加した。
\減少率が最も大きかったのは化学で、前月を1.0%下回った。ユーロ圏外が3.3%伸びたものの、国内とユーロ圏がそれぞれ4.0%減、0.9%減となり足を強く引っ張った格好だ。
\自動車・自動車部品は3カ月連続で後退した。5月の減少幅は0.9%。
\製造業売上は前年同月比(物価・営業日数調整値)では0.7%増加した。ユーロ圏外が7.1%増えて、ユーロ圏(2.3%減)、国内(1.4%減)の不振が相殺された格好。
\1~5月の累計(物価・営業日数調整値)では前年同期を0.8%上回った。ユーロ圏外と国内がそれぞれ3.8%、0.6%増加。ユーロ圏は債務危機の影響で3.0%減少した。
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