航空大手のLufthansaはドイツ~南アフリカ・ケープタウン線の発着空港をフランクフルトからミュンヘンに変更する方針だ。フランクフルト国際空港の深夜発着が原則禁止されたことを受けた措置で、10月末に始まる冬ダイヤから実施する。同社のカイ・クラツキー取締役(旅客機事業担当)が3日、記者クラブで明らかにした。フランクフルト空港の深夜発着禁止を受けて同社が長距離路線の発着地を他に移すのは今回が初めて。
\同空港の夜間発着をめぐっては住民訴訟が起こされ、今年4月の最高裁判決で深夜(23~5時)離着陸の原則禁止が確定した。この時間帯の発着は例外的にしか認められないため、出発が遅れたフライトの乗客は空港内や近辺のホテルで夜を明かすことを余儀なくされている。
\Lufthansaはこうした事態を避けるためにフランクフルト~ケープタウン線を廃止。今後はミュンヘン空港からのフライトに切り替える。フランクフルト発の便は現在、出航時間が22時15分と遅く、深夜時間帯よりも前に出発できないリスクが高い。
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