市場調査大手のGfKが7月26日発表したドイツ消費者景況感指数の8月向け予測値は5.9となり、前月の同5.8(確定値)から0.1ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続。景気の見通しは悪化しているものの、雇用の安定などが消費者マインドを押し上げている。
\景気の見通しに関する7月の指数(8月向け予測値の算出基準の1つ)はマイナス5.6となり、前月のプラス3.0から8.6ポイント下落した。同指数の悪化は2カ月連続。スペインの銀行向け支援などを受け欧州債務危機の先行き懸念が強まったことが響いた。
\所得の見通しに関する7月の指数は前月の40.1から36.3へと落ち込んだものの、依然として高い水準を維持した。雇用情勢の改善のほか、賃金の上昇と物価の安定が主なプラス要因。同指数は過去2年間、ほぼ一貫して30を上回っている。
\高額商品の購入意欲に関する指数は前月の32.7から35.8へと3.1ポイント上昇し、3カ月連続で改善した。金融市場への懸念と歴史的な低金利を受けて貯蓄の魅力が低下していることが背景にある。
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