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2012/8/22

経済産業情報

ドイツ企業に操短の動き

この記事の要約

操業時間の短縮に向けて準備を進める動きがドイツ企業の間に出てきた。欧州債務危機の影響で需要が弱含んでいるためだ。\ 自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)傘下のオペルはリュッセルスハイム本社工場とカイザースラオターン部品工 […]

操業時間の短縮に向けて準備を進める動きがドイツ企業の間に出てきた。欧州債務危機の影響で需要が弱含んでいるためだ。

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自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)傘下のオペルはリュッセルスハイム本社工場とカイザースラオターン部品工場で操短に向け従業員代表と交渉中。金属労組IGメタルの文書をもとに各種メディアが報じたところによると、経営陣はリュッセルスハイム工場の週労働時間を35時間から28時間に短縮する意向という。

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自動車部品大手ボッシュも機械子会社ボッシュ・レックスロスで操短を実施する。対象となるのは機械・工場オートメーション向け駆動装置を製造するシュヴァインフェルト工場(従業員数が2,100人)。地方紙『シュツットガルター・ツァイツゥング』によると、まずは10月から450~500人に適用し、年末には1,100人に拡大する方向という。ボッシュでは自動車向けディーゼルシステムの需要も鈍っており、労働時間口座の取り崩しや工場の一時的な操業停止で対応している。

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競合ZFフリードリヒスハーフェンでは商用車向け部品の引き合いが弱まっている。操短の計画はないものの、労働時間の柔軟運用を進めている。

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