財界系シンクタンクのIWドイツ経済研究所は17日、2013年の国内総生産(GDP)成長率を従来予測の2.0%から0.7%へと大きく引き下げた。欧州債務危機を最大のマイナス要因とみており、IWのミヒャエル・ヒューター所長は「景気後退リスクは大幅に高まった」と指摘。今年の成長率についても1.25%から1.0%に下方修正した。インフレ率は今年2.0%、来年1.75%を見込む。
\一方、財政危機に直面する南欧諸国が歳出削減や労働市場の柔軟化に着手したことについては経済のプラス材料だと指摘。中国などの主な新興国についても、成長のスピードは鈍ったものの、今後も世界経済の支柱であり続けるとの見方を示した。
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