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2012/9/19

企業情報

Duerr AG―新興ヒートポンプメーカーに出資―

この記事の要約

塗装設備大手の独Duerr(ビーティヒハイム・ビッシンゲン)は13日、ヒートポンプ製造の独Thermeaに27%出資したと発表した。昨年立ち上げたクリーンテクノロジーシステム部門を強化する狙い。取引金額は100万ユーロの […]

塗装設備大手の独Duerr(ビーティヒハイム・ビッシンゲン)は13日、ヒートポンプ製造の独Thermeaに27%出資したと発表した。昨年立ち上げたクリーンテクノロジーシステム部門を強化する狙い。取引金額は100万ユーロのケタ台の前半という。同社は売り上げの8割を自動車産業向け事業が占めており、経営多角化に取り組んでいる。

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Thermeaは2008年設立の新興企業で、年商は100万ユーロのケタ台。ハロゲンを利用した従来型のヒートポンプに比べて環境性能とエネルギー効率が高い、自然冷媒の二酸化炭素(CO2)を利用したヒートポンプを製造しており、自動車部品大手のBoschも27%出資している。

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Duerrは環境上の理由で旧式のヒートポンプを交換しなければならない製造業者が多いことを踏まえ、CO2ヒートポンプの需要が今後大きく拡大すると判断。資本参加に踏み切った。

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Duerrのクリーンテクノロジーシステム部門は2011年の売上高が8,600万ユーロだった。同社は2015年までにこれを2億ユーロ以上に拡大する計画で、今年2月には樹脂製の熱交換器を製造するオランダの新興企業、HeatMatrixグループの資本15%を取得した。

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