オーストリアのエネルギーOMVは17日、国内でのシェールガス採掘を断念すると発表した。シェールガスの試掘に際して環境影響評価の実施を義務づける法案の準備が進められているためで、コスト的に見合わないと判断した。
\同社は約1億3,000万ユーロを投じて、ニーダーエスターライヒ州のワイン産地で来年からシェールガスの試掘を実施する予定だった。これに対し環境保護団体は、採掘で用いる化学物質により地下水が汚染される恐れがあると批判。計画撤回を求めていた。
\ドイツでは化学大手BASFの資源子会社Wintershallと、米エクソンがシェールガスの採掘を検討している。政府は実施地域や規模に厳しい条件を付けたうえで採掘を認める方向だ。
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